表参道眼科マニア

南青山アイクリニックが眼科に関するマニアックな話題を中心にお送りいたします

*

上皮欠損

      2014/06/18

上皮欠損

【発症時期】                                                             レーシック手術直後~手術後一週間

【原因】                                                                高齢者や以前に角膜に傷ができるなど、上皮が弱い

【症状】                                                                角膜表面がむけているため、見えにくい、異物感が出る

【治療方法】                                                             医療用コンタクトレンズ、点眼薬、眼軟膏、涙点プラグなど

【解説】                                                                角膜は上皮細胞とよばれる細胞で覆われ、外界からの異物や細菌などの侵入を防いでいる。角結膜上皮と涙液は、眼の表面を守る一つのユニットとして機能しており、まとめて「オキュラーサーフェス」と呼ばれる。手術中にこの角膜上皮細胞が剥がれてしまうことがある。症状は痛み、見えにくい状態が数日続く。角結膜上皮の欠損が長く続くと、感染を起こしたり、角膜が融けたりするなどの合併症が起こりやすくなるので治療用コンタクトレンズ、点眼薬などの治療を行う。通常、数日~1週間程度で回復する。

7393

(図)下方の緑色に染色された部分が欠損部位

 

 - ☆☆☆, レーシック, 合併症