表参道眼科マニア

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視力回復手術を語る 第5回 眼内レンズで視力回復 フェイキックIOL概論

      2014/07/05

強度近視や角膜が薄い方などレーシックに向かない眼には、眼の中にコンタクトレンズを入れる『フェイキックIOL』という視力回復手術が推奨されます。

フェイキックIOLとは?

フェイキックIOLは有水晶体眼内レンズといって、『水晶体(ピントを合わせるレンズ)を取り除かずにレンズをインプラントする』という意味です。それに対して白内障手術後は本来の水晶体を取り除くため無水晶体眼内レンズと呼ばれています。
ヨーロッパでは1986年より治療が始まり、1997年にはCEマーク(日本でいう厚労省認可)も取得している、意外と歴史のある視力回復手術です。

レンズなんか眼の中に入れても平気なの?

フェイキックIOLのレンズはいくつか取り扱いがありますが、南青山アイクリニックで主に使用しているICL(STAAR社製)は、HEMAとコラーゲンの共重合体素材『コラマー(Collamer)』からできており、タンパク汚れが付着せず長期にわたり生体適合性の高い安全なレンズです。また水晶体や網膜にダメージを与える紫外線予防の効果もあります。
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虹彩切開が不要な『ホールICL』登場

フェイキックIOLがレーシックほど普及していない理由のひとつに『虹彩切開術』という処置が必要な点が挙げられます。
フェイキックIOLを固定する場所には『房水』とよばれる水が循環しています。
この房水は毛様体から産出され、角膜に栄養と酸素を供給しながら線維柱帯(シュレム管)を通って排出されますが、フェイキックIOLのレンズが固定されていると房水の循環が滞る可能性があるため、虹彩とよばれる茶目の一部にレーザーで穴を開けて水路を確保してあげる治療が必要となり、これを『虹彩切開術』といいます。

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「穴を開ければ良いのであれば、レンズに穴を開けておけば良いのでは?」という、北里大学 清水先生の発想から生まれたレンズが『ホールICL』とよばれる新しいフェイキックIOLです。
ホールICLには中心部に0.36mmの小さな穴が開けられており房水の循環が行われるため虹彩切開が不要で、欧米を中心に実績を伸ばしております。

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次回の更新からは、注目の視力回復手術『ホールICL』について記していく予定です。

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