表参道眼科マニア

南青山アイクリニックが眼科に関するマニアックな話題を中心にお送りいたします

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南青山アイクリニックの保険診療について 第4回 ドライアイ専門外来について②

   

今回よりドライアイ治療の詳しい内容について説明します。

①点眼治療
 涙の成分に近いソフトサンティアや、化粧品などにも入っている保湿効果の高いヒアルロン酸点眼液、NHKのためしてガッテンでも取り上げられたジクアホソルナトリウム点眼液(製品名ジクアス点眼液)、レパミピド点眼(製品名ムコスタ点眼液)などを処方します。

・人工涙液
人工涙液は生理食塩水に近い成分をもっており、点眼により涙液の補充を行います。防腐剤が含まれていないソフトサンティアは、コンタクトレンズを装用したままの点眼が可能です。image12

・ヒアルロン酸点眼液
ヒアルロン酸が主成分の点眼薬は、角結膜に生じた傷の治癒、涙液保持機能の向上を図ります。ドライアイで処方される最も代表的な点眼薬です。
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・ジクアホソル点眼液
ジクアホソル点眼液は、主成分が結膜の杯細胞に作用し、涙液の分泌を量的および質的に改善する効果があります。特にムチンの分泌を促進できる薬であるため、BUT短縮型ドライアイに高い効果を発揮する可能性があります。
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・ムコスタ点眼液(レバミピド)
結膜細胞にあるムチンを産生するゴブレット細胞を増やして、涙の質を正常化させ目の傷を修復することにより、ドライアイを改善する点眼薬です。1回使い切りタイプで、防腐剤を含有していないのが利点です。
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いずれの点眼液も症状に応じて処方します。これらの点眼で改善が見られない場合は他の治療を組み合わせていくこととなります。または最初から他の治療と同時に(涙点プラグや自己血清点眼)を行います。

次回はアイシャンプー(眼瞼清拭)について説明します。

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