表参道眼科マニア

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「子供にオルソは安全?メリット・デメリットまとめ」

      2021/08/30

オルソケラトロジーは、就寝時に特殊なハードコンタクトを装用し、角膜の形状を変化させて近視を矯正し、視力を回復させる治療方法です。
装用を中止すればだんだんと角膜の形状がもとの状態に戻る、つまり近視に戻るので、比較的気軽にチャレンジすることが可能です。
当院では、オルソケラトロジー治療を行なっている子どもの患者様もたくさんいらっしゃいます。

最近では、小児の近視抑制効果も報告されているので、近視に悩むお子様、またその親御様にとてもオススメです。厚生労働省に認可されており、小児に対する治療についても日本眼科学会ガイドラインで承認されている安全性の高い治療です。定期検査と注意事項をしっかり守って使用すれば、小児期からお使いいただくことが可能です。

また、夜装用して朝外して日中学校では裸眼で生活ができるため、学校でコンタクトレンズを紛失したりすることがありません。使用中=睡眠時なので全て自宅で行えるためお子様の使用でも管理が行き届きます。

使用にあたっての注意事項等

使い方は通常のコンタクトレンズと大きな差はありません。
そのためコンタクトレンズの洗浄が十分に行なわれていない場合や、レンズケースの清潔が保たれていない場合、角膜感染症を起こすことがあります。極まれですが、緑膿菌やアカントアメーバによる感染の場合、その後視力が大きく低下してしまう恐れもあります。
この角膜感染症は通常のハードコンタクトレンズでも起こり、オルソケラトロジーのレンズに特有なものではありません。そのため日々レンズとレンズ用品のケアは必須です。

また、長時間コンタクトレンズを装用する場合、装用による角膜の酸素不足のため内皮細胞が減少することがあります。
オルソケラトロジーのレンズはFDAの認可を受けた安全性の高い高酸素透過性のレンズ素材で作られているので、夜間装着したまま眠ることが認められています。レンズの素材も、これまで長期に渡って通常のハードコンタクトレンズとしての使用実績があり、安全性も確認されているものです。
オルソケラトロジー治療の短期成績では、角膜内皮細胞の減少は認められていませんが、角膜内皮細胞の状態を確認するためにも、定期的に検査を受けることが必要です。

よくある質問

Q:オルソケラトロジーを使用して裸眼視力が良くなったら、もう使用する必要はないですか?

A:オルソケラトロジーは手術ではありませんので、裸眼視力が良くなっても使用を中止すると徐々に元の裸眼視力に戻ります。

ただし、屈折矯正手術のように角膜をけずったり、眼内にレンズを入れることはありませんので、しばらく中止すれば元のご自身の

目の状態に戻ります。

Q:オルソケラトロジーは保険診療の対象になりますか?また費用はどのぐらいかかりますか?

A:保険診療の対象にはなりません。自由診療となります。

南青山アイクリニックでは治療代として200,000円の費用がかかります。一度にお支払いいただく金額は高額ですが、

ワンデーコンタクトレンズと比較すると、ワンデーコンタクトはおよそ1箱3,000円、1か月分で6,000円かかるので、

1年間に72,000円の費用が発生します。

オルソケラトロジーレンズの寿命は大体3年なので、ワンデーコンタクトレンズよりは費用は少し安いです。

オルソケラトロジーのメリット・デメリット

メリット
○日中、眼鏡やコンタクトレンズを装用することもなく、裸眼で生活ができるようになる
○衝撃やホコリ、水などを気にしなくてもよい(スポーツに適している
○手術ではないので、治療を中止すれば、元の眼の状態に戻る

近視抑制効果がある可能性があると言われている。(論文発表あり)
デメリット

○一度視力が回復しても、夜寝る時に装用しなくなれば、元の視力に戻る
○通常のコンタクトレンズと同様にレンズケアが必要

○視力が回復、安定するのに日数がかかる場合もある

適応範囲が軽度近視~中等度近視で高度近視には向かない

どの方でも視力が回復するとは限りません。
近視や乱視の度数が強かったり、角膜の形状が歪んでいたりすると視力が回復するのは難しい場合もあります。

オルソケラトロジーは眼科医の指導を守って使用すれば大変効果の高い治療法です。

8月中は、学割も行っていますのでこの機会にぜひ1週間の装用体験にいらしてください

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